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遠足

何故、表示速度が検索順位決定の指標になるのか

2016年10月20日
著者: 竹洞 陽一郎

「家に帰るまでが遠足です」

幼稚園や小学校の先生が、「家に帰るまでが遠足です。」と生徒に向かっておっしゃいます。

遠足は楽しい行事で浮かれた気分になります。
幼稚園や学校に到着するまでは、先生達が見ているので安心です。
学校から一人で帰る際は、浮かれた気分のままでは危ないかもしれないので、気持ちを落ち着かせて、注意して帰宅することを促す台詞です。

遠足は、学校での日帰り程度の旅行です。
旅行は家から出発して、家に戻り帰るまでが旅行です。
ですから、家から出発するのが遠足の始点であり、家に無事に帰り着くのが遠足の終点です。

もしもクラスメートの誰かが、遠足の後の帰宅途中で事故に遭ったとしたら、折角の楽しい遠足は思い出したくない悲しい記憶に変わるでしょう。
クラスメイト全員が無事に家に帰り着いて、また翌日学校で会った時に、「昨日の遠足、楽しかったね」と話し合えれば、遠足という体験は素晴らしい思い出になります。

Googleが検索順位決定で表示速度を重視する理由

Googleが検索順位の決定で、表示速度を重視する理由は、この「体験の始点と終点」がどこにあるのかを考えると理解できます。
検索は、Googleのサイトで検索して結果が表示されたところで終わりではないのです。
Wikipediaでは、検索を以下のように説明しています。

検索(けんさく、英: search)とは、データの集合の中から目的とするデータを探し出すことである。

検索結果が表示される事が検索という行為の終点ではないのです。
検索結果の一覧から、リンクをクリックして、実際のWebページのデータが表示されるまでが、検索という行為なのです。

時折、Googleでの検索結果を見て、リンクをクリックしても、そのWebページが表示されない事があります。
また、リンク先のWebページが中々開かないこともあります。
そんな時、ちょっとがっかりしたり、イライラしますよね。

検索サービスが主であって、広告は従の関係です。
検索サービスでユーザが集まるからこそ、広告配信に価値があるのです。
Googleが、検索という顧客体験を重視するのは、とても自然な事です。

検索という顧客体験において、有終の美を飾るには、最後の検索結果をクリックして実際のWebページが表示されるところまで気を使う必要があるのです。
扱っている情報の価値にそれほど差異がないものが複数あるのであれば、より高速に表示されるWebページを優先した方が、ユーザには喜ばれます。
だからこそ、Googleは、検索順位の決定に、Webページの表示速度を指標として取り入れているのです。

表示速度を計測してみませんか?

もしも、情報の価値が高いコンテンツを配信したり、商品やサービスについて十分な情報を含めて配信しているのに、検索順位が向上しない、もしくは落ちてきているのであれば、表示速度が遅い可能性が大きいです。
表示速度が遅いかもしれないと心当たりがあるのであれば、是非、一度、表示速度を計測してみる事をお勧めします。

私達、Spelldataは、表示速度の計測・評価、表示速度の高速化でお役立ちできます。