シグナルとノイズ
価値ある情報は、ノイズに埋もれる
2016年11月7日
著者: 竹洞 陽一郎
S/N比が教えてくれる情報出力
S/N比(signal-to-noise ratio:信号対雑音比 )という言葉があります。
一般的には、通信や電子工学で使われる理論であり言葉です。
電子工学のナイキストやハートレーの考えを元に、情報理論のシャノンが理論化しました。
これは、情報そのものにも適用が可能です。
伝送路の通信効率を左右するS/N比
伝送路の通信効率は、S/N比が大きいほど上がります。
これと同様に、検索世界で様々な情報がやり取りされる中で、誤った情報や価値のない情報などのノイズに相当する情報が少なければ、真に価値のある情報がユーザに届くわけです。
逆だと、情報の価値が高いものに辿りつける確率が下がります。
S/N比が小さくなる(品質の高いデータは一定でも、周りを取り巻くデータが多い)と何が出来上がるかというと、「情報の非対称性」という構造です。
情報の非対称性
確率的に、ゴミデータにたどり着く事が多くなるのであれば、その検索世界についての期待が下がり、最終的には利用されなくなっていきます。
検索順位の優位性を狙って、ゴミデータばかりを増産させていくことは、S/N比を小さくし、真に価値ある情報はゴミデータによって埋もれてしまい、その検索世界の信頼が失われ、利用されなくなってしまうという事です。
それは既に、一部のユーザ層(シャノンの言う情報源)で進行している事象です。
SEO対策で検索順位上位を狙うのも結構ですが、真に価値ある情報を提供しているかどうかを考えないと、検索世界を汚染し、利用者数を減らし、最終的には自分たちの首を締めるという話です。
利用されなくなってしまうなら、サーバがシャットダウンされるじゃないか、という話がありますが、クラウドコンピューティングはAWSに代表されるように継続的に値下げされてコストが安く、広告配信業者が使うクリック業者やBOTクリックによって広告収入確保できると、維持されてしまう。