2022年のご挨拶
更なる品質向上に向けて
2022年1月1日
著者: 竹洞 陽一郎
皆様、新年あけましておめでとうございます。
2022年、Spelldataは、以下の事項について注力し、お客様にお役立ちできるように邁進します。
通信状況の更なる可視化
2021年を振り返ると、「障害」の一年だったと思います。
- AWSやGoogle Cloud Platformのようなクラウドコンピューティングの障害
- NTTドコモや楽天モバイルのような通信キャリアの障害
- AkamaiやFastlyなどのCDNの障害
- Facebookやみずほ銀行のようなシステムの障害
ITシステムや通信システムの障害のオンパレードでした。
Spelldataでは、全世界でのBGPの状況を監視するサービスを提供しています。
毎日のようにBGPのエラーが検出されるIaaSがあれば、安定しているIaaSもあり、品質の違いを日々痛感します。
インターネット通信の根幹を担うBGPで、その状態ですから、今年も障害が多発するのではないかと懸念しています。
アメリカでは、パフォーマンスチューニングとは別に、如何に障害を素早く検知して対処するかという「監視」が大きなトピックとなっています。
Spelldataは、2021年に、札幌、新潟、東京、大阪、福岡と、全国5都市まで計測センターを増やし、インターネットの通信状況とお客様のWebサイトの可用性と速度を計測・監視できる能力を拡充しました。
2021年は、全国の各ネットワークで計測・監視することで、小さな障害や遅延は、全国規模ではなく、都市単位で発生している事が明らかになりました。
今年も計測センターを増やして、地方都市での通信状況の可視化を進めて、お客様に通信障害やシステム障害をいち早く提供できるようにします。
ISO9001/27001認証取得
障害が多発ITシステムの品質、特に非機能要求に関する品質が、今後注目され、問われていくでしょう。
このような状況下で、全国各地でのWebサイトの通信状況を可視化できる私たちが提供するサービスは、お客様に貢献できると考えております。
リアルタイムに接続状況を可視化してデータをご提供する上で、私たちのサービスの品質管理も重要になります。
そこで、Spelldataは、Webサイトの性能の計測・分析・改善について、昨年よりISO9001 品質マネジメントシステムの構築に向けて活動を開始しました。
2022年の認証取得を目標としています。
ISO9001認証を取得することで、私たちがお客様に提供するサービス品質を更に強固にします。
また、ISO27001の認証取得も同時に進めて参ります。
特に、ISO27001に含まれている「正しい情報を発信する」という点は、Webパフォーマンスの計測、分析、改善で重要だと考えております。
パフォーマンスチューニングによる省電力化の指標づくり
2021年10月31日から11月12日にかけて、英国のグラスゴーでCOP26(Conference of the Parties 26: 国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)が開催されました。
日本政府は、2020年10月に日本は2050年までにカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡)を達成することを表明し、2021年4月には2030年度に温室効果ガスを2013年度比でそれまでの26%削減から46%削減へと大幅に目標数値を引き上げました。
2018年の時点で、日本のCO2排出量は世界の約3.2%、温室効果ガス全体の排出量は世界の約2.2%です。
この低さは、他の産業での省エネ化の努力の賜物です。
その一方で、問題となっているのが、ITシステムの消費電力です。
インターネットでのデータ量の増加に伴い、消費電力が増大していくと予想されています。
| IT関連消費電力予想 | 2016年 | 2030年 | 2050年 |
|---|---|---|---|
| IPトラフィック(ZB/年) | 4.7 | 170 | 20,200 |
| 消費電力(国内: TWh/年) | 41 | 1,480 | 176,200 |
| 消費電力(世界: TWh/年) | 1,170 | 42,300 | 5,030,000 |
グリーンITは、以下の2つの要素があります。
- ITの省エネ
- ITによる省エネ
ハードウェアの省電力化は更に進んでいくでしょう。
グリーンITを推進する上で問題となるのは、ソフトウェアの消費電力、つまり計算効率の方です。
計算効率を上昇させることで、サーバのCPUを減らしたり、台数を減らすことができた実績があります。
私たちが提供するパフォーマンスチューニングサービスは、グリーンITの推進において、ソフトウェアの省電力化でお役立ちできると考えております。
2022年は、パフォーマンスチューニングによって、フロントエンド、バックエンドでどれだけ消費電力が削減できたかを可視化する指標づくりに取り組みます。
リモートワークでの教育制度の改善
Spelldataは、2014年に事業を開始して以来、完全在宅勤務で事業を進めて参りました。
完全在宅勤務だと、普段から顔をあわせて仕事をするわけではないので、様々な工夫が必要になります。
その工夫の積み重ねを評価して頂きまして、Spelldataは2021年の総務省主催の「テレワーク先駆者百選」に選出されました。
まだリモートワークで改善すべき点は、幾つかあります。
今年は、在宅勤務環境下での社内教育の仕組みについて改善をしていく計画です。
従業員の教育に力を注ぐことが従業員の能力を高め、その結果、お客様へのお役立ちの度合いを高めると考えております。
小人数の企業だからこそ、今のうちに学び続ける組織文化の基礎となる制度づくりに努めます。
まとめ
- 通信状況の更なる可視化
- ISO9001/27001認証取得
- パフォーマンスチューニングによる省電力化の指標づくり
- リモートワークでの教育制度の改善
以上、4点を今年の重点目標として取り組み、お客様に更にお役立ちできるように努めます。
何卒、今年もご愛顧の程よろしくお願いします。